2009年5月6日(水)
機能
この諸譜は、Microsoft Office各アプリケーション(Word・Excel・PowerPoint・Outlook)のVBA、
およびVBScript(htm形式ファイル・vbs形式ファイル)のマクロまたはスクリプトにより、
エスペラント語文章中の代用文字を、
本来の正書文字である字上符付き文字に置換する処理をします。
「Espizo」は、これら諸譜の総称名とします。
導入
マクロの準備
Microsoft Officeの各製品を起動し、「Visual Basic Editor」(VBE)を開いて、
マクロをコピーし、コードウィンドウに貼り付けて下さい。
マクロ起動のボタンの準備
Microsoft Word の文書ウィンドウの上部にあるツールバーに、
マクロ「Espizo」のボタンを割り当てておくと、マクロの起動が楽になります。
Microsoft Word
2002あるいは2003での作業例:
1. メニューバーの[ツール]から[ユーザー設定...]をクリックして、
「分類」の一覧から[マクロ]を選択すると、「コマンド」の一覧にマクロ名が表示されます。
2. その中から、[・・・(マクロの保存先).Espizo]をクリックして、
(既存の、あるいは新規作成した)ツールバーにドラッグします。
(この後、[選択したボタンの編集]をクリックすると、ボタンの表示を変更できます。)
3.
[閉じる]をクリックします。(これで、このボタンを押すと、「Espizo」を起動できるようになります。)
Microsoft Word 2007以降での作業例:
1. [クイックアクセスツールバー]右端の[クイック アクセス ツール バーのカスタマイズ]ボタンをクリックし、
[その他のコマンド...]を選択します。
2. [コマンドの選択]リストから「マクロ」を選択すると、
下のリストボックスにマクロのプロシージャ名の一覧が表示されます。
3. [クイックアクセスツールバー]から「Espizo」を選択して、[追加]ボタンをクリックすると、
選択したマクロ「Espizo」が右のリストボックスに転記されます。
4. [OK]ボタンをクリックすると、マクロ起動用のボタンが[クイックアクセスツールバー]に登録されます。
(これで、このボタンを押すと、「Espizo」を起動できるようになります。)
スクリプトの準備
- htm形式ファイルVBScriptは、テキスト形式のファイルを作成し、スクリプトをコピーして貼り付け、
拡張子に「htm」を指定して保存して下さい。
- vbs形式ファイルVBScriptは、テキスト形式のファイルを作成し、スクリプトをコピーして貼り付け、
拡張子に「vbs」を指定して保存して下さい。
使い方
Microsoft Office 2002あるいは2003での操作:
1. マクロ[Espizo]を起動すると、
Microsoft Office の各製品ウィンドウの上部にあるツールバーに、
[Espizo]ツールバーが新たに追加されます。
2. [Espizo]ツールバーのコンボボックス(左端から3番目のボタン)から実行したい処理を選択して、
[実行]ボタン(左端
から2番目のボタン)をクリックすると、選択した処理が実行されます。
3. Microsoft Office の各製品 を終了すると、[Espizo]ツールバーは自動的に削除されます。
Microsoft Office 2007以降での操作:
1. マクロ[Espizo]を起動すると、Office
の各製品 のリボンに[アドイン]タブが追加されます。
2. [アドイン]タブをクリックすると、
[ユーザー設定のツール バー] グループに[Espizo]ツールバーが表示されます。
3. [Espizo]ツールバーのコンボボックス(左端から3番目)から実行したい処理を選択して、
[実行]ボタン(左端
から2番目のボタン)をクリックすると、選択した処理が実行されます。
4. Microsoft Office の各製品 を終了すると、[Espizo]ツールバーは自動的に削除されます。
- Wordマクロ[エスペラント語 代用文字 範囲内置換処理]の使用法
[Espizo]ツールバーの[打鍵起動]ボタン(左端のボタン)をクリックすると、アイコンが切り替わります。
文書内に決まった文字を入力すると、一定の範囲内の文字列を即時に置き換えします。
- [打鍵起動]時に[Pause]キーをを入力した場合、カーソルより前にある1つの文章の範囲を選択し、文字列を置き換えします。
-
[打鍵起動]時にコンボボックス(左端から3番目)を「^x記法」を指定した状態で「x」を入力した場合、カーソルより前にある2文字の範囲を選択し、x接尾字代用文字をエスペラント文字に置き換えします。
別段の通り(次段に記載)、処理を実行します。
(処理中は、Word の文書ウィンドウの下部にあるステータスバーに「Espizo:処理中...%」が表示されます。)
- 処理が終わると、ステータスバーに「Espizo:処理完了!」が表示されます。
- [打鍵起動]ボタン(左端のボタン)を再びクリックするか、[Esc]キーを押すと、[打鍵起動]の状態が停止します。
[Espizo]ツールバーの[実行]ボタン(左端から2番目のボタン)をクリックすると、選択した処理が実行されます。
「範囲内置換」というのは、マウスでドラッグして選択した範囲内の文字列を置き換えするという意味です。
- エスペラント語の文章中にある置き換えたい文字列の範囲を、マウスでドラッグして指定します。
範囲を指定しなかった場合については、次段の「文字置き換えの範囲について」を参照して下さい。
- 文書の記法に該当するコンボボックス(左端から3番目)をクリックし、
[実行]ボタン(左端から2番目のボタン)をクリックすると、置換処理を実行します。
別段の通り(次段に記載)、処理を実行します。
(処理中は、Word の文書ウィンドウの下部にあるステータスバーに「Espizo:処理中...%」が表示されます。)
- 処理が終わると、ステータスバーに「Espizo:処理完了!」が表示されます。
- [実行]時の文字置き換えの範囲について
エスペラント語の文章中にある置き換えたい文字列の範囲を、マウスでドラッグして指定します。
範囲を指定しなかった場合...
- カーソルが文章中にある時、カーソルのある段落内でカーソルより前の文字を
置き換えの対象として処理します。
- カーソルが改行後の新しい行にあり、かつ左端にある時、
直前の段落を置き換えの対象として処理します。
- Excelマクロ[エスペラント語 代用文字 範囲内置換処理]の使用法
[Espizo]ツールバーの[打鍵起動]ボタン(左端のボタン)をクリックすると、アイコンが切り替わります。
文書内に決まった文字を入力すると、一定の範囲内の文字列を即時に置き換えします。
- [打鍵起動]時に、セルに文字列を入力し[Enter]キーをを入力した場合、入力したセルの文字列を置き換えします。
(この処理は、単一のセルを選択している時にのみ処理します。)
- [打鍵起動]ボタン(左端のボタン)を再びクリックするか、[Esc]キーを押すと、[打鍵起動]の状態が停止します。
[Espizo]ツールバーの[実行]ボタン(左端から2番目のボタン)をクリックすると、選択した処理が実行されます。
「範囲内置換」というのは、マウスでドラッグして選択した範囲内の文字列を置き換えするという意味です。
- エスペラント文字に置き換えたいセルの範囲をマウスでドラッグして指定します。
範囲を指定しなかった場合については、次段の「文字置き換えの範囲について」を参照して下さい。
- シートの記法の記法に該当するコンボボックス(左端から2番目)をクリックし、
[実行]ボタン(左端から2番目)をクリックすると、置換処理を実行します。
別段の通り(次段に記載)、処理を実行します。
文字置き換えの範囲について
エスペラント文字に置き換えたい範囲をマウスでドラッグして指定します。
範囲を指定しなかった場合(選択されたセルが1つの場合)...
- そのセルに文字が既に入力されていた時は、
そのセルを文字の
置き換えの対象として処理します。
- そのセルに文字が入力されていない時は、
使用済みセル範囲を置き換えの対象として処理します。
- PowerPointマクロ[エスペラント語 代用文字 単葉内置換処理]の使用法
[Espizo]ツールバーの[実行]ボタン(左端のボタン)をクリックすると、選択した処理が実行されます。
「単葉内置換」というのは、選択した単一のスライド内の文字列を置き換えするという意味です。
- スライドの記法に該当するコンボボックス(左端から2番目)をクリックし、
[実行]ボタン(左端のボタン)をクリックすると、置換処理を実行します。
別段の通り(次段以降に記載)、処理が実行されます。
- Outlookマクロ[エスペラント語 代用文字 一括置換処理]の使用法
[Espizo]ツールバーの[実行]ボタン(左端のボタン)をクリックすると、選択した処理が実行されます。
文字置き換えの範囲について
各アイテムの本文の領域にある総ての文字を対象に、代用文字をエスペラント文字に置き換えします。
- 新規作成したアイテムまたは既存のアイテム(メール・仕事・予定表・メモ)を選択して開いた状態で、
本文の記法に該当する該当するコンボボックス(左端から2番目)をクリックし、
[実行]ボタン(左端のボタン)をクリックすると、置換処理を実行します。
- ファイルをクリックすると、IEが起動します。
- テキストボックスにも文字を入力します。
- テキストボックス下の処理を選択するボタンを押すと、
エスペラント語文章の代用文字をエスペラント文字に置き換えします。
(置き換えの要領は、マクロの場合と同じです。)
- テキストファイルを当該vbs形式ファイルにドラッグ&ドロップします。処理が起動します。
-
記法を選択するメッセージボックスが表示されるので、
テキストファイル内の文章の記法に該当する数字を入力して、[OK]ボタンを押すと、
置換処理を実行します。
ここで、[キャンセル]ボタンをクリックすると、何も処理をせず終了します。
- テキストファイルのエスペラント語文章の代用文字をエスペラント文字に置き換えします。
- 処理が終了すると、元のテキストファイルのベース名に「Eo」を付加したファイルが出力されます。
(この出力ファイルが、エスペラント文字に置き換えしたファイルです。元のファイルの内容はそのままです。)
(置き換えの要領は、マクロの場合と同じです。)
選択する処理の内容に関して
エスペラント文字の代用として、「^」「x」を接尾字に使用している文字を、エスペラント文字に置き換えします。
- 「A^ E^ I^ O^ U_ a^ e^ i^ o^ u_」を、各々「ÂÊÎÔÛ âêîôû」に置き換えします。
- 「A_ E_ I_ O_ U_ a_ e_ i_ o_ u_」を、各々「ÂÊÎÔÛ âêîôû」に置き換えします。
- 「C^ G^ H^ J^ S^ U^ U~ c^ g^ h^ j^ s^ u^ u~」を、各々「ĈĜĤĴŜŬŬ ĉĝĥĵŝŭŭ」に置き換えします。
- 「Cx Gx Hx Jx Sx Ux cx gx hx jx sx ux」を、各々「ĈĜĤĴŜŬ ĉĝĥĵŝŭ」に置き換えします。
エスペラント文字の代用として、「^」を接尾字に使用している文字を、エスペラント文字に置き換えします。
- 「A^ E^ I^ O^ U_ a^ e^ i^ o^ u_」を、各々「ÂÊÎÔÛ âêîôû」に置き換えします。
- 「A_ E_ I_ O_ U_ a_ e_ i_ o_ u_」を、各々「ÂÊÎÔÛ âêîôû」に置き換えします。
- 「C^ G^ H^ J^ S^ U^ U~ c^ g^ h^ j^ s^ u^ u~」を、各々「ĈĜĤĴŜŬŬ ĉĝĥĵŝŭŭ」に置き換えします。
エスペラント文字の代用として、「'」「^」を接尾字に使用している文字を、エスペラント文字に置き換えします。
- 「A^ E^ I^ O^ U_ a^ e^ i^ o^ u_」を、各々「ÂÊÎÔÛ âêîôû」に置き換えします。
- 「A_ E_ I_ O_ U_ a_ e_ i_ o_ u_」を、各々「ÂÊÎÔÛ âêîôû」に置き換えします。
- 「C^ G^ H^ J^ S^ U^ U~ c^ g^ h^ j^ s^ u^ u~」を、各々「ĈĜĤĴŜŬŬ ĉĝĥĵŝŭŭ」に置き換えします。
- 「C' G' H' J' S' U' c' g' h' j' s' u'」を、各々「ĈĜĤĴŜŬ ĉĝĥĵŝŭ」に置き換えします。
エスペラント文字の代用として、「'」「^」を接尾字に使用している文字を、エスペラント文字に置き換えします。
- 「A^ E^ I^ O^ U_ a^ e^ i^ o^ u_」を、各々「ÂÊÎÔÛ âêîôû」に置き換えします。
- 「A_ E_ I_ O_ U_ a_ e_ i_ o_ u_」を、各々「ÂÊÎÔÛ
âêîôû」に置き換えします。
- 「C^ G^ H^ J^ S^ U^ U~ c^ g^ h^ j^ s^ u^ u~」を、各々「ĈĜĤĴŜŬŬ
ĉĝĥĵŝŭŭ」に置き換えします。
- 「Ch Gh Hh Jh Sh Uh ch gh hh jh sh uh」を、各々「ĈĜĤĴŜŬ ĉĝĥĵŝŭ」に置き換えします。
- 「&...;」(UCS-2__十進表現)で表示された文字(諸事情でエスペラント文字が表示できな
い場合など)を、
正書文字文字に置き換えします。
- Asciiコード文字(Latin-3フォント文字)で入力したエスペラント文字を、
ユニコード対応の文字に置き換えします。
(画面上、文字の見た目は変わりません。)
Latin-3フォントを使用した場合、この処理後にWindows標準フォントに変更することを推奨します。
(これは、EspXpChrWCghjsuプロシージャ下段部分の処理です。
現在、2の処理を「Exit Sub」の記述により実行しないようにしています。
この処理が必要な方は、「Exit Sub」を削除して下さい。)
エスペラント語の正書文字を、x接尾字の付いた代用文字に置き換えします。
また、各種の文字を、UCS_2十進表記に置き換えします。
- 「ÂÊÎÔÛ âêîôû」を、各々「A_ E_ I_ O_ U_ a_ e_ i_
o_ u_」に置き換えします。
- 「ĈĜĤĴŜŬ ĉĝĥĵŝŭ」を、各々「Cx Gx Hx Jx Sx Ux cx gx hx jx sx ux」に置き換えします。
- 記号や特殊文字、各国文字など各種の文字(Unicodeで 〜ǿの範囲)を、UCS_2十進表記に置き換えします。
エスペラント語の正書文字を、^接尾字の付いた代用文字に置き換えします。
また、各種の文字を、UCS_2十進表記に置き換えします。
- 「ÂÊÎÔÛ âêîôû」を、各々「A_ E_ I_ O_ U_ a_ e_ i_
o_ u_」に置き換えします。
- 「ĈĜĤĴŜŬ ĉĝĥĵŝŭ」を、各々「C^ G^ H^ J^ S^ U^ c^ g^ h^ j^ s^ u^」に置き換えします。
- 記号や特殊文字、各国文字など各種の文字(Unicodeで 〜ǿの範囲)を、UCS_2十進表記に置き換えします。
記号や特殊文字、各国文字など各種の文字(Unicodeで 〜ǿの範囲)を、UCS_2十進表記に置き換えします。
エスペラント文字の代用として、「^」を接頭字に使用している文字を、エスペラント文字に置き換えします。
- 「^A ^E ^I ^O _U ^a ^e ^i ^o _u」を、各々「ÂÊÎÔÛ âêîôû」に置き換えします。
- 「_A _E _I _O _U _a _e _i _o _u」を、各々「ÂÊÎÔÛ âêîôû」に置き換えします。
- 「^C ^G ^H ^J ^S ^U ~U ^c ^g ^h ^j ^s ^u ~u」を、各々「ĈĜĤĴŜŬŬ ĉĝĥĵŝŭŭ」に置き換えします。
マクロの内容に関して
Espizoは、下記のプロシージャを各マクロ/スクリプト共通で使っています。
- EspizoAeiou
- EspizoCghjsu
- EspizoUcAeiou
- EspizoUcCghjsu
- EspizoUcOthers
- EspizoRvAeiou
- EspizoRvCghjsu
- EspizoRvOthers